「ござ」でもあり「畳」でもある。国産無染土いぐさ100%
刈り取り後、泥をつけずに自然な風合いを大切に
乾燥させた無染土い草を6重に重ねて織った厚ござ。
包まれるほどの干し草の薫りが漂います。
い草の断面を見てみると、中にたくさんの穴が開いています。
スポンジのように弾力のあるい草を惜しみなく重ねているので、その厚みがい草の風合いをさらに豊かに感じさせてくれます。
座って本を読んでもいいし、寝転んでもいい。
いつでもありのままの自分を受け止めてくれる厚ござ畳です。
厚ござは、日本有数のい草の産地・熊本県八代地方で代々農家をしている岡さん一家が育てた、こだわりの
い草を使用しております。
出来る限り農薬の使用を控え、自ら採取した土着菌を培養した堆肥を仕様しながら、い草づくりを続けているので、大変香り・色艶が良いです。
さらに刈り取った後の加工にもこだわりがあります。
それが「無染土い草」です。
い草を織物として使うためには、い草を乾燥させる必要があります。
古くから行われてきた手法として、刈り取ったい草を泥につけ天日に干して乾かす「泥染め」があります。
カラカラに乾いた泥を落とし、納屋で機(はた)を織るのは、い草の産地ではよく見られた風景だったそうです。
しかし、細かな泥の粒は完全にはい草から離れず、織りの振動で次々と宙を舞います。
機械化しても織機の周りは粉塵だらけ。劣悪な環境での作業に、体を壊す織り手も多くいたそうです。
また、薫りと色を残すための泥染めですが、どうしても完全に泥を落としきることができず白っぽい
い草になってしまいます。(そのため、後で色をつける必要があります。)
それに対して岡さんが作っている「無染土い草」は、刈り取ったい草を低温の乾燥機にかけ、
じっくりと乾かしていく手法なので、い草本来の青い色、薫りなどの自然な風合いが残すことができます。
さらに織り手の健康も損ねません。
厚ござ畳は100%無染土い草を使用しているので、い草本来の風合いを感じていただくことができます。
い草は、薬草の一種。香りにアロマテラピーの効果があると言われています。
また、茎の中にはスポンジ状の空洞があり、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸い取り、
空気を浄化してくれます。
豊に薫る干し草のにおいは、自然に抱かれ暮らしていた遠い時代の記憶を呼び覚まし、
深く、穏やかな気持ちに導いてくれます。
万物流転。変わらないものは何もない。それが自然の摂理です。い草も然り。
時を経て、味わい深く変わっていく。何色も足さず、時を止める手だてもしないそのままのい草が、
暮らしの移ろいと共に色を変えていく。引っ越したばかりの若い畳から、祖母の家の居間の畳のように。
それは、草としての生涯を全うする姿です。
日本の伝統の色名の中には、枯葉色、朽葉色という色があります。
名前があるのは、二つの状態の色を見分け、愛でた人々がいた証。
厚ござ畳が黄金色になったとき。
それは、ござを慈しみ、共に暮らす人々の生活が実りの季節を迎えていることを、教えているのかもしれません。
何重にも織り上げる厚ござ畳は、1畳のものを織るだけでも普通の花ござの数倍もの時間がかかります。
常に機械について、機械では対応できない細かな調整をします。
お客様に厚ござ畳をお渡しするときは、棗を袱紗で包むように、厚ござ畳をくるりと巻いて布袋に入れます。
オリジナルの織り柄をジャガード織機で織り上げたガーゼの3重織の布地で仕立てた袋は、タオルにも花ござにも関わっている当社ならではのこだわりです。
※厚ござ畳は受注生産品なので、ご依頼いただいてから制作致します。
受注後すぐに納品することはできませんので、ご了承くださいませ。
厚ござ畳はネットショップBASEの方でご依頼を受け付けております。
受注生産品なので、ご依頼いただいてから制作に取り掛からせていただきます。
ご了承下さいませ。
発送時期につきましては、ご依頼いただきましたらその都度ご連絡させていただきます。
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